2010年5月にDropboxのモバイルAPIが用意され、iPhoneやAndroidアプリ用のライブラリが公開されています。そこで、iPhone用のSDKをダウンロードして、サンプルアプリケーションをコンパイルするまでの手順を紹介します。もちろん、XcodeとiOS SDKは導入済みであるとします。
概要
Dropbox for Developersへ行きます (Dropboxアカウントが必要です)。
アプリケーションを作成する手順は[Quick Start]ページを参考にしてください。ここに書かれている通り、基本的な手順は (1) ディベロッパキーの取得、(2) SDK取得とコード作成、(3) 申請→公開となります。本稿では(1)と(2)について解説します。
ディベロッパキーの取得
まず、Dropbox for Developersの[My Apps]ページへ行ってライセンスに同意します。続いて、Dropbox APIを使用する自作アプリケーションの一覧のページが表示されますので、[Create an App]をクリック。
次のようなダイアログが表示されますので、アプリケーション名と説明を英語で書き、[Create]をクリック。
先ほど作成したアプリケーションが一覧に追加されましたので、そのアプリケーションの[Options]をクリック。
Dropbox APIを使用するためには、このページの下の[App Keys]のKeyとSecretが必要ですのでメモしておいてください。なお、このキーはアプリケーションごとに使用するもので、別のアプリケーションでは別のものを用いなければいけません。また、[App Status]はDevelopmentになっていますが、一般公開するためには[Apply for Production status]をクリックして審査を通り、ステータスをProductionにしてProduction App Keyを取得する必要があります。
Objective-C/iOS用 Dropbox SDKのダウンロード
まず、Dropbox for Developersの[Client Library]タブよりObjective-C/iOS SDKをダウンロードします。ダウンロードしたファイルのdropbox-iphone-sdk-0.2内にあるDropboxSDKとexamplesを~/Documentsに解凍します。
次にFinderからDBRoulette内のDBRoulette.xcodeprojをダブルクリックしてXcodeを起動します。そして、DBRouletteAppDelegate.mのapplication:didFinishLaunchingWithOptions:
内のconsumerKey
とconsumerSecret
の文字列を先ほどのKeyとSecretに変更します。
これで、Build and Runすれば起動します。なお、Xcode上のDropboxSDKフォルダが赤い字になっていたらそのフォルダを右クリック→[Get Info]でフォルダの場所を教える必要があります。なお、このサンプルアプリケーションDBRouletteはDropboxのPhotosフォルダ内にある画像ファイルをランダムに表示するアプリケーションですので、画像ファイルをあらかじめ用意しておきましょう。
まとめ
Dropbox SDKをダウンロードしてiPhone用のサンプルアプリケーションを動作させるまでの手順を紹介しました。
素晴らしい記事を有り難うございます。
返信削除大変参考になりました。
もし宜しければ、「(3) 申請→公開」の流れについてもご教示願えませんでしょうか。
アプリケーションの準備ができたらそれをDropboxチームがレビューするとガイドに乗っていたのですが、この流れについて「xcodeプロジェクトそのものを渡すのか」あるいは何か他の手段によるものなのかが気になっております。
突然の上に大変厚かましいお願いをしてしまい申し訳ありません。
もしお時間が取れるようでしたら、何卒宜しくお願い致します。
書き込みありがとうございます。
返信削除1年前なので記憶が曖昧ですが、私のときは、
Apply for Production Status → Appleに申請 → Store表示後にメール
という流れでした。バイナリをDropboxチームに渡してはいなかったと思います。
http://forums.dropbox.com/tags.php?tag=production あたりが参考になるかと思います。
ただし、最近Devステータスでテスト可能になったりして、ルールが変更されているかもしれませんので、
念のためフォーラムなどで確認されたほうがよいかと思います。
ご返信有り難うございます。
返信削除AppStoreに表示された後、Dropboxで審査⇒正式なAppKeyが発行という流れなのですね。
この流れの場合、開発用のAppKeyがそのまま正式なAppKeyに以降するという認識で間違い無さそうですね。
大変勉強になりました。有り難うございます。
また参考サイトの紹介有り難うございます。こちらの方も参照してみようと思います。