Chromiumはオープンソース版Chromeです。Chromium WikiのMacビルドのページを参考にコンパイルしてみました。64-bitサポートは現在Linuxのみのようです (参考)。OSはSnow Leopard、Xcodeは3.2, Macportsは導入済みでsvnなどをインストールしているものとします。
gclientの導入とプロジェクトツリーのインポート
まず、gclientに必要なパッケージを導入しておきます。
sudo port install py25-socket-ssl # これがないとgcl uploadでエラーになる
続いて、gclientを導入して、プロジェクトツリーをインポートします。
svn co http://src.chromium.org/svn/trunk/tools/depot_tools export PATH=`pwd`/depot_tools:"$PATH" mkdir chromium && cd chromium gclient config http://src.chromium.org/svn/trunk/src
そして、.gclientを編集します。最近のリビジョンではテストコードが巨大化しているため、Chromiumのコンパイルに不要なサブツリーは省いて、sync時間を短縮します。
solutions = [ { "name" : "src", "url" : "http://src.chromium.org/svn/trunk/src", "custom_deps" : { + "src/third_party/WebKit/LayoutTests": None, + "src/chrome/tools/test/reference_build/chrome": None, + "src/chrome/tools/test/reference_build/chrome_frame": None, + "src/chrome/tools/test/reference_build/chrome_linux": None, + "src/chrome/tools/test/reference_build/chrome_mac": None, + "src/third_party/hunspell_dictionaries": None, }, "safesync_url": "", }, ]
あとはツリーを取得するだけです。また、これを実行する前にSpotlight検索からchromiumフォルダを除外しておくとよいでしょう。ツリー取得には30分ほどかかりました。
gclient sync
ビルド
ビルドには次のコマンドを実行するだけです (手元のMacbook Pro環境では約50分かかりました。また、ビルド後のツリー一式で約9GBになりました)。
cd src/chrome xcodebuild -project chrome.xcodeproj -configuration Debug -target chrome xcodebuild -project chrome.xcodeproj -configuration Release -target chrome
Xcodeでchrome.xcodeprojを開いてコンパイルしてもよいでしょう。コンパイルしたアプリケーションはsrc/xcodebuild/{Debug,Release}にあります。
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