2012/07/04

Retina MacBook Proの使用感について

先日MacBook Pro with Retinaディスプレイモデルを購入し、1週間ほど経ちましたので、(一応) エンジニア的な視点から感想なんかを書いてみます。

よい点/わるい点のダイジェストは次の通り。

よい点

  • ディスプレイ
  • 温度 (熱)

わるい点

  • キーボード
  • スクロール反応
  • MagSafe2

はじめに

前はMid 2010でモデル番号でいいますと、MC666というのを所有していました。だいたい次のようなスペックです。基本的にはこの機種 (以下、旧機) との比較になります。

  • Snow Leopard
  • Core i7 620M 2.66–3.33GHz
  • メモリ 8GB
  • 15インチディスプレイ (1680×1050、光沢なし)
  • HDD 500GB (5400 rpm) → SSD 256GBに換装
  • GeForce GT330 512MB

よい点(1) Retinaディスプレイ

もう見飽きたと思いますが、Retinaディスプレイとの比較はこんな感じです。色味は大きく違いますが、光沢あり/なしの違いやカラーマネジメントがいい加減なせいもあるので気にしないでください。

MacBookに搭載されてなにが嬉しいかと言うと、この解像度をフル活用できること。 Retina iPadなんかでは基本的にコンテンツ領域は変わらないため、見た目が細かくなった以上のことはありませんでしたが、 Retina MacBookではシステム環境設定から解像度を変更できるため、「とにかく作業領域が広いのを優先」みたいな設定も可能です。

標準の設定では1920×1200相当の解像度までしか選べませんが、SetRes.appを利用すると2880×1800の実解像度で表示することができます。 これでXcodeでStoryBoardを使っても恐くないです。 また、これをログインアイテムに登録しておけば、ログイン直後に勝手に2880×1800に切り変わってくれます。

Retina iPadもランドスケープなら普通に入ります。

ディスプレイのコントラスト比が高いせいかわかりませんが、フォントサイズが小さめでも意外と見やすいです。もっとも、現在はとりあえずMenlo Regular - 16ptを使用しています。この設定でAssistant Editorを開いても狭いと感じられません。

あと、最小輝度の設定が旧機と比べて暗くなっているため、夜中などに暗い場所で作業するときも目が疲れなくて済みそうです。 27インチThunderbolt Display (2560×1440) よりも解像度は高いわけなので、とりあえずディスプレイの広さだけで購入を決めてもいい気がします。

また、RetinaディスプレイFAQも公開されていますので参考にしてください。

よい点(2) 温度

Snow Leopardまたは620M (Arrandale) というなんちゃってCore i7が悪かったのか、あるいは単に3720QM (Ivy Bridge) がよいだけなのかわかりませんが、 旧機と比べて全然熱くなりません。旧機は普通に利用していても60度を超す熱い奴で夏場は本当に不安だったのですが、本機は基本が40度台なので逆に不安になるくらいです。

何の役にも立ちませんが、現在ブログを書いているときの温度です (室温 31度)。

以上がよい点。以下わるい点です。

わるい点(1) キーボード

個人的には、現時点でのRetina MacBookの一番悪いと思っている点です。旧機と比べて非常に打ちづらいです。

旧機と比べると、キーストロークが非常に浅くなっています。次のページによると30%くらい浅くなっているようです。

そのためか、スペースキーとエンターキーの感触があまり好みでないです。 また、個人的な癖ですが、スペースを入力するときには左の親指でスペースキーの左端のほうを押す傾向があり、そのときにきしんだような音がするのです。

もっとも、ここらへんは好みや慣れの問題かなあとも思っています。Airユーザなら気にならないのかもしれません。

わるい点(2) スクロールの滑らかさ

スクロールが滑らかでないという話はいくらか出ています。これは確かにその通りでAppStoreなんかを見ていて微妙にいらっとしたことはありました。

ただし、previewではちゃんと滑らかだったりしたので、アプリによるところも大きいのかと考えています。また、2880×1800に変更してからはひっかかる頻度も減ったように感じます。

それでもまだ、よくわからない状況でカクつくときがたまにありますが、Mountain Lionでは改善されているようなので、今後のアップデートに期待しましょう。

わるい点(3) MagSafe2

MagSafe2は、磁石が強力になって外れにくくなりました。というか固すぎで、電源ケーブルに足などを引っかけたらSafeせずに本体ごと落ちていきそうです。

また、T型コネクタは前より横の面積を多く必要とするようになるため、ちょっと使いづらいです。ここに関しても完全に前のほうが好みです。

わるい点(4) バッテリーインジケータとスリープインジケータがないところ

バッテリーの状態は起動中にしか確認できなくなりました。まあ、バッテリーインジケータでの確認は月1回使うかどうかという程度なのでなくても困りません。

一方、スリープインジケータは残してほしかった機能です。あると地味に便利だったんですけどね。

スリープインジケータの隣りの赤外線レシーバもひそかになくなっています。

わるい点(5) ムダにThunderboltが2つもあるところ

使いみちがないです。

わるい点(6) 簡単に分解掃除できないところ

Pentalobeドライバ買わなきゃ。

おわりに

悪い点をいろいろ書きましたが、個人的にはキーボード以外の点はほとんど気になっていません。

個人的には作業領域が広くなることを期待して買ったので、その点では非常に満足。 あとパームレストがあまり熱くならないのも地味に快適です。

手元の環境で作業領域が狭いと感じているなら購入を検討する価値があると思います。

おまけ

メモリについては16GBでなくてもよかったかな、と思いました。旧機のときはFreeが1GBもなかった気がするのですが…。

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