2013/11/06

Xcodeでの補完をより便利にするFuzzy Autocomplete for Xcodeを試す

Xcodeのキーワード補完は便利ですが、前方一致なので万能ではありません。

そのXcodeのコード補完をファジィにしてくれるXcodeプラグインがFuzzyAutocompletePluginです。例えば次のようなことが可能になります。

  • muaと入力すると、NSMutableArrayを提示してくれる
  • self vdlと入力すると、viewDidLoadを提示してくれる
  • self appenと入力すると、applicationDidEnterBackground:を提示してくれる
  • diod_oと入力すると、dispatch_onceのスニペットを提示してくれる

スクリーンショットを見たいかたはGitHubのプロジェクトページにあるGif画像を参照してください。

この記事ではこのプラグインの導入の仕方を簡単に説明します。

導入

このプラグインは、以前紹介したAlcatrazを利用すると簡単に導入できます。

ただし、現在AlcatrazがXcode 5をサポートしていないため、このプラグインをXcode 5で利用したい方はソースからコンパイルする必要があります。

といっても、GitHubからソースを落としてコンパイルするだけです。

$ git clone https://github.com/chendo/FuzzyAutocompletePlugin.git
$ cd FuzzyAutocompletePlugin 
$ xcodebuild -project FuzzyAutocomplete.xcodeproj build

これで、次のようなディレクトリが作成されているはずです。

$ ls ~/Library/Application\ Support/Developer/Shared/Xcode/Plug-ins                                     
FuzzyAutocomplete.xcplugin/

あとは、Xcodeを再起動すると、起動後は補完がファジィになっています。

また、このプラグインを削除したいときは上記のディレクトリFuzzyAutocomplete.xcpluginを消して再起動するだけです。

使用感

うろ覚えのキーワードもちゃんと提示されるのでそこらへんは非常に便利です。

あと、dispatch_onceスニペットを選んでからdispatch_afterスニペットを選ぶのが、d_od_aとかになったので非常に楽になりました。

とは言え、次の2点がちょっとだけ問題かなあと感じました。

  1. クラス内のpropertyで自動@synthesizeされている _ で始まる変数が一番に提示されなくなる。 オリジナルの補完では真っ先に提示してくれるのですが、このプラグインではなかなか出てきません。
  2. 一度補完メニューをキャンセルすると、入力した文字列を全部消すまで補完が効かなくなるときがある。

普段からselfでプロパティアクセスしている人なら気にならないかもしれません。

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