Xcodeのキーワード補完は便利ですが、前方一致なので万能ではありません。
そのXcodeのコード補完をファジィにしてくれるXcodeプラグインがFuzzyAutocompletePluginです。例えば次のようなことが可能になります。
mua
と入力すると、NSMutableArray
を提示してくれるself vdl
と入力すると、viewDidLoad
を提示してくれるself appen
と入力すると、applicationDidEnterBackground:
を提示してくれるdio
やd_o
と入力すると、dispatch_once
のスニペットを提示してくれる
スクリーンショットを見たいかたはGitHubのプロジェクトページにあるGif画像を参照してください。
この記事ではこのプラグインの導入の仕方を簡単に説明します。
導入
このプラグインは、以前紹介したAlcatrazを利用すると簡単に導入できます。
ただし、現在AlcatrazがXcode 5をサポートしていないため、このプラグインをXcode 5で利用したい方はソースからコンパイルする必要があります。
といっても、GitHubからソースを落としてコンパイルするだけです。
$ git clone https://github.com/chendo/FuzzyAutocompletePlugin.git $ cd FuzzyAutocompletePlugin $ xcodebuild -project FuzzyAutocomplete.xcodeproj build
これで、次のようなディレクトリが作成されているはずです。
$ ls ~/Library/Application\ Support/Developer/Shared/Xcode/Plug-ins FuzzyAutocomplete.xcplugin/
あとは、Xcodeを再起動すると、起動後は補完がファジィになっています。
また、このプラグインを削除したいときは上記のディレクトリFuzzyAutocomplete.xcpluginを消して再起動するだけです。
使用感
うろ覚えのキーワードもちゃんと提示されるのでそこらへんは非常に便利です。
あと、dispatch_once
スニペットを選んでからdispatch_after
スニペットを選ぶのが、d_o
→ d_a
とかになったので非常に楽になりました。
とは言え、次の2点がちょっとだけ問題かなあと感じました。
- クラス内のpropertyで自動@synthesizeされている
_
で始まる変数が一番に提示されなくなる。 オリジナルの補完では真っ先に提示してくれるのですが、このプラグインではなかなか出てきません。 - 一度補完メニューをキャンセルすると、入力した文字列を全部消すまで補完が効かなくなるときがある。
普段からselfでプロパティアクセスしている人なら気にならないかもしれません。
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