前回の記事「iOSで独自カスタムURLスキームを設定する方法について」では独自のカスタムURLスキームを設定して、他のアプリケーションから利用可能にしました。本記事ではカスタムURLスキームによってアプリケーションが切り替わった時に表示する画像を設定する方法について紹介します。なお、前の記事からの続きで、スキーム名mySampleAppをInfo.plistで設定済みとします。
画像の用意
画像を表示する方法は基本的には起動時画像の設定の方法とあまり違いはなく、Resourceフォルダに表示するための画像を用意すればよいだけです。ただし、ファイル名にスキーム名が追加されます。
例えば、前回の例と同様のスキーム名mySampleAppでアプリケーションが切り替わったときに画像を表示するには、次のような名前の画像ファイルを用意します。
- Default-mySampleApp.png (320×480)
- Default-mySampleApp@2x.png (640×960; iPhone 4用の画像も用意する場合)
画像追加の手順はいつもの通りです。Xcode上のリソースフォルダを右クリックして[Add]→[Existing Files…]をクリックします。
そして、ファイル追加ダイアログで該当するファイルを選択[Add]をクリックすればよいだけです。
このように画像が追加されたことを確認してください。
あとは前回同様シミュレータ上のSafariのアドレスバーにmySampleApp:と入力して画像が表示されることを確認してください。
なお、デバイスの種類や向きについて別の画像を用意する場合は次の形式で定められた名前の画像ファイルを用意する必要があります。
<ベース名>-<スキーム名>-<デバイス向き><画像倍率><デバイス種類>.png
これらはそれぞれ次のような意味を持っています。
- <ベース名>
Info.plistで「Launch Image」が指定されているならそこで指定された文字列で、指定がない場合のデフォルトは「Default」 - <スキーム名>
この例では「mySampleApp」になります - <デバイス向き>
横向きを指定したい場合には「-Portrait」を指定する。「-LandscapeLeft」などのようにより具体的に指定することも可能 - <画像倍率>
「@2x」指定で解像度2倍のRetinaディスプレイ向け - <デバイス種類>
「~ipad」か「~iphone」を指定。指定なしなら両方向け
ちなみに、横向き用に画像ファイルを用意してみたのですが、シミュレータ上で試した限りではうまくいきませんでした。ドキュメントには、起動時の画像についてのデバイス向きの修飾子はiPadのみとあるので、カスタムURLスキーム用の画像もそれに準ずるのかもしれません。
おわりに
カスタムURLスキームによってアプリケーションが切り替わった時に表示する画像を設定する方法について述べました。
関連項目
- safx: iOSでカスタムURLスキームを利用してアプリケーションを起動する方法について
- safx: iOSで独自カスタムURLスキームを設定する方法について
- iOS Application Programming Guide: Build-Time Configuration Details 「Providing Launch Images for Custom URL Schemes」の項を参照してください
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